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JAT 翻訳セミナー in Osaka に行ってきました

 2 月 11 日、JAT 翻訳セミナー in Osaka(IJET プレイベント in 大阪 リターンズ!)に行ってきました。先月の JTF のセミナーに続き、このような翻訳セミナーに参加するのは今回が 2 回目です。実を言うと、これまで JAT と IJET の違いがよくわかっていなかったのですが、JAT は組織名(日本翻訳者協会)で、IJET はイベント名(International Japanese-English Translation Conference)であることがわかりすっきりしました。

 今回のセミナーのセッションのテーマは、第一部が「双方向のコミュニケーションのための『ことば』 ~地域社会における翻訳/通訳ということ」、第二部が「まずは年収500万!~いま、エージェントとの付き合い方を考える」でした。

 スケジュール的にはかなり厳しかったのですが、今回のセミナーに参加することに決めた理由は、第二部のテーマが気になったからです。翻訳を発注するソースクライアント(兼社内翻訳者)、翻訳エージェント、フリーランス翻訳者という 3 種類の立場の方たちをパネリストに向かえ、興味深いディスカッションが繰り広げられました。

 ディスカッションの途中、参加者から翻訳エージェントの社長に対して、「品質が 85 点の速い人と、品質が 95 点の遅い人なら、どちらが好ましいですか?」といった趣旨の質問がありました。即座に、「95 点の遅い人は要りません」と回答があり、場内が多少ざわめきました(「めざすはwin-win:95点の遅い翻訳は要らない?」を参照)。私はこれまで、自分が取り引きしている翻訳会社以外のエージェントの方の話を聞く機会がほとんどなかったので、非常の興味深くディスカッションを聴くことができました。

 セミナーのあとは交流会に参加しました。セッション中に聞けなかったことなどをパネリストの方たちに突っ込んで質問することもでき、とても有意義な機会でした。「遅い 95 点よりも、速い 85 点」について突っ込んで質問したところ、要するに翻訳速度を上げて、単位時間あたりの処理量を増やせ(いくら上手でも、一定時間の処理量が少ない翻訳者は価値が低い)ということのようでした。

 私は、どちらかと言うと、速度よりも品質が重要と考えるタイプなので、今後は場合によっては速度(処理量)を優先する必要もありそうです。また、フリーランスが仕事をする相手として、エージェントは 1 つのオプションに過ぎないという話もあり、今後その他のオプションについてもいろいろ考えていきたいと思います。


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