Memo 9246 :: 翻訳備忘録・雑記帳 top > 2012年4月のエントリー

2012年4月のエントリー


17 万ワードの長期大型案件を終えて

 昨年の 12 月 6 日から 17.2 万ワードの英日案件に取り組んで来ましたが、今日ついに最終ファイルを無事納品することができました。4 カ月間に渡って取り組んできた長期大型案件がようやく終了し、ほっと一息ついているところです。私の翻訳人生で過去最大の案件は、9 年ほど前にやった 12 万ワードの案件(納期は 3 カ月)でしたので、それを大幅に上回る分量となりました。実は、この 17.2 万ワード案件の途中に、和英案件を 8 件(合計で 3 万文字弱)ほど割り込ませていたため、実質的には 3.5 月で 17.2 万ワードを処理したことになります。

続きを読む

メールを書くときは、自分の手間を最大に、相手の手間を最小に

 ビジネスでは、メールを使った問い合わせや確認が日常的に行なわれています。翻訳においては、特定の用語や訳語の表記などについて、メールで問い合わせや確認を行なう必要が生じることがよくあります。その際、私がいつも心がけていることは、「自分の手間を最大にし、相手の手間を最小にする」ということです。

 たとえば、ある単語を訳文でどのように表記すべきか確認したいとします。このとき、なるべく自分の手間が最小になるようなメールを書きがちになります。たとえば、こんな感じのメールです。

続きを読む

ようやくトライアルを提出(トライアルに関するデータをまとめてみました)

 今年の 2 月に依頼されていたトライアルをようやく仕上げて提出することができました。普通は、こちらから翻訳会社(エージェント)を探して、トライアルを受けたいと申し出るのですが、今回のトライアルは翻訳会社のほうから「是非トライアルを受けてください」と依頼されたものです。過去にも、「トライアルを受けてください」と依頼されたことは 2 回ほどあります。きっかけはいずれもホームページでした。

 過去 2 回の結果はいずれも合格で、現在も定期的に仕事をやらせていただいています。過去の例では、望まれて受けたトライアルはその後の継続的な仕事につながっているので、今回もそういう展開になればいいのですが・・・。

続きを読む

IJET-23 に申し込みました

 参加しようかどうしようか迷っていた IJET-23 in Hiroshima に申し込みました。早期割引の適用期限 2 日前まで決断できなかったのは、そのときにおいしい仕事が入ったら、断るのがもったいなあなどというけち臭い考えがあったからです。そういう目先の損得がついつい気になってしまうところが私のよくないところなのですが。

 今年は、同業者とのネットワークを広げることを目標の 1 つとしていたため、1 月は JTF セミナー、2 月は JAT のセミナーに参加しました。今回の IJET-23 は 2 日間に渡る大々的なイベントで、前から行ってみたいと思っていた広島で開催されるということも楽しみの 1 つです。時間に余裕があれば、厳島神社や原爆ドームを見物してきたいと思います。

続きを読む

Trados 以外の翻訳支援ツール

 翻訳支援ツールと言われて真っ先に思い浮かぶのが Trados です。翻訳支援ツールの代名詞と言ってもいいほど、多くの翻訳者に利用されています。IT 翻訳者としてデビューした私も、駆け出しの頃は仕事の半分以上が Trados 案件(クライアントから、Trados を使うように指示されている案件)でした。Trados 指定案件以外でも、Trados を使っていた時期があったのですが、最近では Trados を使うことはまったくなく、Trados 案件そのものもせいぜい年間 5 ~ 6 案件程度を引き受ける程度になっていました。

 もちろん、Trados は業界標準となっているくらいですから、優れたツールだと思います。しかし、どうも私は Trados が性に合わないようで、このツールを使って作業をすると大きなストレスを感じてしまいます。一般案件に Trados を使うメリットとデメリットを比較した場合、私の個人的な見解では、わずらわしいというデメリットのほうがどうしても勝ってしまいます。

続きを読む