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2012年10月のエントリー


「ネール」と「ネイル」、「行う」と「行なう」、「押さえる」と「押さわる」

 爪をきれいに装飾する行為のことを「ネール」と書いて妻に送りました。あとで、「普通『ネール』じゃなくて『ネイル』って書くやろ。それでも翻訳者か?」と言われてしまいました。そう言われてみれば確かに「ネール」は変です。爪を装飾する行為は「ネイル」と書かないと別のものに思えてしまいます。「メール」「セーフ」「ネーム」など、日頃「エイ」の音をカタカナ表記する際は長音記号を使うため、ついついその規則に従って「ネール」と書いてしまいました。そのことを妻に説明し、「これは翻訳者ゆえの間違いや」と弁解しました。そのあと、thumbnail は、「サムネール」か、それとも「サムネイル」かという新たな疑問が生じましたが。

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未経験なのにどうしてやってみたいと思ったんですか?

 今月 21 日は、私の翻訳者としての満 14 歳の誕生日です。初仕事を受注してから今月で丸 14 年になります。振り返ってみると、あっと言う間の 14 年でした。この前まで、「駆け出し」だと思っていたのに、よく 14 年も毎日毎日飽きもせず、やってきたものだと思います。

 14 年前のタマゴ時代の話です。翻訳の勉強を始めて 5 カ月くらい経ったころでしょうか。そろそろトライアルに挑戦しようと思い、翻訳関連のムック本に記載されていた翻訳会社に片っ端から電話をしてみました。当時は、今みたいに Web で翻訳者の募集情報などが公開されているわけではなく、情報源としては、新聞の求人欄、通訳翻訳ジャーナル翻訳に関する各種のムック本などの紙媒体が主体でした。

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