理想は上位3社で90%

 同業者のフリーランス翻訳者のみなさんは、一般的に何社ぐらいと取り引きされているのでしょうか。私の場合、現在定期的に取り引きしている会社は8社ほどですが、リクスを分散するという意味で、かねてから上位3社の売上比率が全体の90%になるのが理想的だと思っていました。30% x 3社でも、40% + 30% + 20% でも、45% + 25% + 20%でも、上位3社の売上比率が90%になり、しかも1社の比率が50%を超えないのが理想的だと思っていたのです。

 日ごろ売上をExcelで管理し、各社の売上比率が円グラフで表示されるようにしているのですが、今日現在の比率を確認してみたところ、なんと上位3社の売上が、39%、29%、22%と、ぴったり90%になっているではありませんか。一時的なものかもしれませんが、ちょっと嬉しくなりました。

売上比率
   2014年4月現在の売上比率


 このような3社依存が理想的であると考えるのは以下の理由からです。

 1社依存の場合、その1社が何らかの理由で業務を停止したり、取り引きが不可能になった場合に、いきなり売上が0になるリスクがあります。また、これまで良心的だった会社であっても、何らかの理由で不利な条件を押し付けられたり、不条理なことを言われたりすることがあるかもしれません。そのような場合、1社依存だと従わざるをえません。また2社依存の場合でも、どちらかとの取り引きが急に0になった場合、直ちに1社依存になってしまいます。ところが、3社依存であれば、1社に何かがあった場合でも直ちに1社依存にはならないため、新たな取引先を開拓する余裕もあります。

 逆に、取引量が均等に4社以上に分散してしまうと、システムややり方の違いに混乱したり、仕事を断らざるをえなかったりすることが多くなり、効率面を考えてもマイナスの影響のほうが大きくなってしまうような気がします。

 実体験として、仕事の半分程度を受注していた1社の経営者が変わり、取り扱い分野も変わってしまったため、その会社からの受注が0になってしまったことがあります。ほぼ一社依存の状態になってしまったわけです。ちょうどリーマンショックの時期だったため、レート切り下げなど、残る1社のさまざまな要望を聞かざるをえなくなり、売上が激減してしまいました。そういったことを経験して、リーマン・ショック以降は何とか理想とする3社依存状態を作ろうとしてきたわけです。

 このままこの理想的な状態を維持するのは難しいかもしれませんが、一瞬でも理想とする状態を達成できたので、記念に投稿した次第です。


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