本当は断りたくなかった案件

 1 カ月ほど前、特許翻訳の案件の打診がありました。これまで経験がない分野だったのですが、思い切って引き受けることにしました。実は、昨年仕事が激減したときに、新しい分野を開拓するという目的で、特許翻訳の入門書的な本を買って勉強していた時期があったのです。その後忙しくなったため、実際に特許分野に挑戦する機会はなかったのですが、ある程度の基礎知識は身に付けていました。

 ある程度ゆったりした納期設定だったこともこともあり、参考書を見ながらやれば何とかなるだろうと考えて、初めての特許翻訳案件を引き受けました。作業は、昨年買った『特許翻訳の基礎と応用 高品質の英文明細書にするために』という参考書を見ながら進めました。おかげで、何とかそれなりに仕上げて納品することができました。まずまずのできたったと思います。

 特許翻訳は難しくてつまらないという印象があったのですが、技術分野と法律分野が合体したような特許の世界は、思っていた以上におもしろく、ひょっとすると自分に向いているかもしれないという印象を持ちました。また、実際に仕事をするのがいちばんの勉強になるということも再認識しました。当たり前のことですが、実際に仕事をする中で本を参照するのと、勉強を目的として本を読むのは大違いです。前者のほうが格段に自分の血となり肉となっている感じがします。お金をもらいながら勉強できるという最高の機会になりました。

 また機会があれば特許案件をやりたいと思っていたら、1 週間ほど前同じクライアントからリピート案件の打診がありました。リピートが来るということは、ある程度満足してもらえたとくことです。現在抱えている案件をすでに受注していたので、断らざるをえなかったのですが、実に惜しいことをしました。

 本当のことをいうと、今後のためにもどうにかして引き受けたかった案件でした。翻訳だけに限ったことではないのでしょうが、仕事は来ないときはまったく来ないのに、来るとなると重なって来きます。できることなら、仕事は 1 つたりとも断りたくないと思っているのですが、それは無理な話というものですかね。

406155610X特許翻訳の基礎と応用 高品質の英文明細書にするために (KS語学専門書)
倉増 一
講談社 2006-10-12

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